日本で唯一のストームチェイサーで写真家の青木豊氏。
積乱雲や竜巻、雷、雹(ひょう)といった気象現象を追いかけて、映像や写真に収めています。
プロフィール
1968年茨城県生まれ(46歳)。
実家の写真館を継いだもののデジタル化の煽りを受けて廃業。
商業カメラマンとして仕事をしたのちフリーに転向。
7年前から独学で気象学を学び、ストームチェイサーとして活動。
おもに狭い範囲で起こる積乱雲や竜巻、雹といった局地現象が撮影の対象となっているとのこと。
⇒その作品を見ることのできるポートフォリオはこちら
⇒青木さんのブログ「The Storm Chaser」はこちら
すごい迫力の写真ばかりですね。さすがプロの写真家。
近隣住民の方はそれどころじゃないでしょうけど、自然の織り成す気象現象に美しさすら覚えますね。
圧倒的な自然を前にすると改めて人間の存在の小ささを感じます。
ストームチェイサーについて
ストームチェイサーはおもにアメリカで巨大な竜巻の発生を監視して、現地で観測を行っている専門家集団です。
気象データをもとに竜巻の発生ポイントを割り出して車でそのポイントに移動し観測を行います。
その様子を写真や映像に収めてそれを直接販売するというよりも科学的な測定が目的なのだそうです。
そのためメンバーには気象学者も多いのだとか。
集めたデータは竜巻発生の予測や住民への避難喚起をするのにも利用されているそうです。
過去には「ストーム・チェイサーズ」というストームチェイサーに密着したドキュメンタリー番組もありました。
危険も伴うストームチェイサー
竜巻に接近してその観測を行うわけですから当然、危険も伴います。
昨年5月、竜巻調査会社「Twistex」の創業者ティム・サマラスさんとその息子のポールさん、気象学者のカール・ヤングさんがオクラホマ州で発生した竜巻に巻き込まれて死亡しました。
ティムさんは“スター級のストームチェイサー”と称されるほどの人物だったそうで、いわばプロ中のプロだったはずですが、巨大な竜巻の前ではやはり人間は無力だったということでしょうか。
まさにストームチェイサーは死の危険と隣り合わせ。
青木さんも気をつけてもらいたいですね。
そして、ぜひこれからも日本のストームチェイサーのパイオニアとして活躍してもらいたいと思います。