国連WFPアジア地域局長・忍足謙朗さん、今までの経歴・WFPとは?

紛争や天候不順などにより食糧難に陥った地域へ食糧支援活動をしている国連WFP。
そのアジア地域局長を務めているのが日本人の忍足謙朗(おしだりけんろう)さん。

WFPの活動は紛争地域においては日々銃弾が飛び交い、命の危険に晒されながらも食糧支援を行う非常に過酷なものです。

このような過酷な任務を20年以上も果たしてきた忍足さんは、一体何に突き動かされてきたのでしょうか。

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今までの活動

忍足さんは数少ない日本人の幹部級国連職員
カンボジア、ボスニア、コソボ、スーダンなど、世界各地で起こる紛争や災害、天候不順などにより飢餓にあえぐ人々の食糧支援をしてきました。

スーダンの紛争はダルフール紛争と呼ばれ、政府と反政府、農民と遊牧民、さらには部族間など複雑に絡んで対立していたため支援にあたっては困難を極めたのだそうです。
一方にだけ支援してもう一方にはしないとなればそれがまたいさかいの元になりますよね。

この支援に当たって忍足さんは2500人の職員を率いていたそうです。これはWFP全職員の4分の1にあたります。
相当な規模で行ったということですね。

2009年からアジア地域局長に就任。
昨年11月、フィリピンを襲った巨大台風・ハイエンによる大規模災害の際にも支援の手を差し伸べています。

「やらなければならないことは、やる」という絶対的な信念を持つ忍足さん。

今、目の前に食べ物がないという状況は理屈じゃなく、即行動しなければ解決しませんからね。

あるときには苛烈でまた悲惨な現場を数多く見てきたからこそ、シンプルでありながら絶対的な信念が培われたんでしょうね。

WFPって何?

世界食糧計画(United Nations World Food Programme)が正式名称。

紛争・災害などにより食糧が不足した国に対して食糧援助をしたり、経済や社会を発展させる手助けをする国連の機関です。

1961年から活動を開始。
活動資金は各国からの自主的な拠出が占めており、ほかにも企業や個人からも寄付を募っています。

WFPからの寄付のお願い

基本的に食糧難に陥った一般市民を分け隔てなく支援するのが任務。
当然、職員は非戦闘員ですが、紛争地域ではテロや銃撃戦の危険に晒されます。
実際に2005年から2010年の間にも30人以上の職員が亡くなっているそうです。

非常に尊い仕事であることは確かですが、偽らざる現実を知るとさすがにひるみますね。
こういった仕事を志すには身を守る術を十分に学ぶことと、ある程度の覚悟も必要かもしれません。

日本の協力は?

日本政府からのWFPへの拠出金額

  • 2002年 約9,290万ドル
  • 2003年 約1億3,000ドル
  • 2004年 約1億3,573万ドル
  • 2005年 約1億6,053万ドル
  • 2006年 約7,119万ドル
  • 2007年 約1億1,874万ドル
  • 2008年 約1億4,306万ドル

おおむね日本円にして100億円以上を拠出しています。
まだ国内が完全に不況から脱していない中で、かなりまとまった金額じゃないでしょうか。

マスコミはこうしたお金が実際にどう使われて、人々の手元に物資が届いているのかをもっと報道して欲しいですね。

ちなみに日本からの支援物資については「GIFT FROM THE PEOPLE OF JAPAN(日本国民からの贈り物)」というふうに袋に記してあるのだそうです。

「情けは人の為ならず」という日本人的な奥ゆかしい感覚で、恩着せがましくしないのが美徳だと思いがちですけど、日本が支援国であるという国際的なアピールもある程度は必要です。

敗戦国であるせいか国連では弱い立場に追い込まれがちな印象の日本。
このように立派に国際貢献も行っているということにもっと誇りを持ちましょう。

もちろん食糧不足の国々の最前線で奮闘する忍足さんもまた日本の誇り
くれぐれも命を落とさないように気をつけて活動を続けて欲しいですね。

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