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東京オリンピック呼んだ男、フレッド・和田勇とは?

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1964年に開かれた東京オリンピック
まだ戦後から完全に立ち直っていなかった日本にこのオリンピックを招致することに影で貢献したのが日系2世のフレッド・和田勇さんでした。

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和田さんはスーパーマーケットをチェーン展開し、成功した実業家であり、日米のスポーツ界に多大な貢献をした功労者でもあります。

戦後間もない1949年に開かれた全米水泳選手権大会に参加するため日本人選手6名が渡米した際、現地で面倒を見たのが和田さんでした。

今でこそ選手団を組んで宿泊施設や練習場所が手配されて快適な環境のもとで大会に臨めますが、当時は海外に渡航するというだけでも大変な時代。
このときの選手たちも、GHQ総司令官・マッカーサーの許可をもらったことで大会に参加することができたのだそうです。

さらに現在では考えられませんが、日本人・日系人というだけで唾をかけられたり宿泊拒否されるといった激しい差別も受けたのだそうです。

そんな選手たちのために和田さんは自宅を宿泊場所として提供し、食事から練習場所の確保までしてくれたのだそうです。

そんな和田さんの好意に応え、日本チームは3日間で自由形6種目中5種目に優勝、9つの世界新記録を樹立するという快挙を成し遂げました。

この快挙は日本選手の強さを印象付けただけでなく、和田さんたち現地の日系人にとって、それまで「ジャップ」と蔑まれてきたのがこの活躍のおかげで「ジャパニーズ」と呼んでもらえるまでに地位を向上させてくれたとして、大いに喜ばれました。

それから10年後、東京オリンピック招致に向けて準備委員会が設立され、和田さんも委員に就任します。
中南米で集票活動をする役として和田さんに白羽の矢が立ったためでした。

夫人を伴いながら約1ヶ月かけて中南米を回る旅が始まります。
なおその際の旅費はすべて和田さんが自己負担しています。

ビジネスで成功しているとはいえ、自腹で1ヶ月もの間の旅費を負担するなんて考えられませんね。

和田さんは、

「僕は東京オリンピックが開けるのなら、自分の店のことなどどうなってもええ思うとる。東京でオリンピックやれば、日本は大きくジャンプできるのや」

と述べています。

日系人とはいえ、日本への愛国心と熱い情熱が伝わってきますね。

当時のオリンピック候補地で優位と言われていたのが、アメリカのデトロイト
敗戦国日本・東京の芽はないと言われていましたが、和田さんの働きかけによって、中南米各国は一様に好意的な態度を示してくれました。
そして、迎えたIOC総会では、過半数もの票を集めた東京での開催が決定したのでした。

その後、和田さんはJOCの名誉委員にも選ばれ、おもにアメリカの大会に参加する日本人選手のためにサポートを行うなど貢献。
ロサンゼルス五輪の招致にも関わるなど日米のスポーツ界に貢献し続けました。

和田さんが日本に住んだことがあるのは幼少期のわずか5年ほど。
しかし、日本や現地の日系人社会にその生涯をかけて尽くしてくれました。

後年、和田さんがインタビューで日本に向けたメッセージがあります。

「日本は素晴しい国です。自信と誇りを持って、世界に挑戦してください」

日本人としてとても励まされる、心に響く言葉ですね。
フレッド・和田勇さんをすばらしい日本人として、心から称えたいと思います。

フレッド・和田勇の経歴、妻・子供について

-スポーツ

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